最近ネットやテレビでよく聞く「仮想通貨」。。。
職場で話題になっているけど一体なんなのか分からない。。。
「仮想通貨は詐欺だ」って言う人もいてちょっと怖い。。。
こんな感じで何が何だか分からない人も多いですよね。。
しかし、仮想通貨の基礎を今のうちに学んでおけばニュースやSNSで何が話題になっているか理解できたり、怪しい詐欺の被害を防ぐことができます。
そこで今回は「仮想通貨」が一体どのようなものなのか、初心者の方にも分かりやすいように、そしてサッと読めるようにできる限り簡単に説明していきます。
仮想通貨に関する書籍や論文を読んで研究した結果を初心者の方にも分かるように簡単にまとめました。損はさせないので一度読んでみてください!
仮想通貨とは一体なに??
仮想通貨とは文字通り仮想の通貨のこと。つまり、実体がない通貨を指します。
具体的には「資金決済に関する法律」によって下記の特徴を持つものと定義されています。
- 不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
- 電子的に記録され、移転できる
- 法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
デジタル上に存在し実体がありませんが、仮想通貨を使って服や食べ物を買うこともできるほか、第三者を介さずともユーザー同士でお金を直接取引できる点が注目されています。
日本円を誰かに送る時は銀行が間に入るので振込手数料や送金手数料を支払わないとダメですが、仮想通貨ならユーザー同士で直接やりとりが可能なんですね〜
仮想通貨と日本円(法定通貨)は違うの??
仮想通貨に対し、日本円や米ドルのような普段使用しているお金のことを法定通貨と呼びます。まずはこの法定通貨が何なのかを知るところから始めましょう。
法定通貨って何?
法定通貨は各国の中央銀行によって発行(日本円の場合は日本銀行が発行)されていて、ある種の「信用」が担保されているお金です。
その為、ある日突然価値がゼロになったり数百倍になる。といった極端な価格変動が起こりにくいとされています。
ちなみにこの価格の変動幅のことを専門用語で「ボラティリティ」と呼びます。
法定通貨が通貨として人々に使われている理由としては以下の三つの役割を果たしていることが挙げられます。
- 価値の交換手段 = 物と交換できるか
- 価値の尺度 = 物の価値を表すことができるか
- 価値の保存 = 価値が変わらないか
これら三つ全ての役割が揃っていることが重要で、一つでも欠けてしまうとその通貨はお金としての機能を失ってしまいます。
仮想通貨はどうなのか
法定通貨が各国の中央銀行によって発行・管理されて信用を得ているのに対し、仮想通貨はブロックチェーンと呼ばれる技術によってユーザーひとりひとりが管理するお金になります。
その点を踏まえた上で、通貨に必要な三つの役割を果たしているのか確認してみましょう。
「仮想通貨とは一体なに??」でもお話ししたように、仮想通貨は服や食べ物と交換することができる為、価値の交換手段としての役割を果たしています。
仮想通貨には単位があるため、物の価値を表すことができます。従って価値の尺度の役割も果たしています。
仮想通貨はユーザーの需給関係やさまざまな要因によって価値が大きく変動します。仮想通貨は変動幅(ボラティリティ)が非常に大きく、価値の保存の役割に関しては果たすことができていない。と言えるでしょう。
仮想通貨と日本円(法定通貨)の違い
以上の点をまとめると。
日本円(法定通貨)は日本銀行が発行した通貨であり、通貨としての三つの役割を全て果たしている。
仮想通貨は各ユーザーが管理しているため、価値の保存を果たすことができていない。
そのため仮想通貨を通貨として使用することは今のところまだ難しい。と言えるでしょう。
仮想通貨の仕組みは??
仮想通貨は「ブロックチェーン」と呼ばれる技術によって記録や管理が行われています。
ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは仮想通貨の取引履歴(ブロック)を暗号技術を使用して過去から一本の鎖(チェーン)のようにつなげて記録・管理する技術です。
すべての履歴が鎖のように繋がっている為、一部のデータを改竄するためには繋がれている全てのデータを変更しなければなりません。従って取引履歴の改竄や破壊が非常に難しく、高いセキュリティを有した技術であると注目されています。
ブロックチェーンには管理者がいない
また、ブロックチェーンには銀行や政府のようなシステムを監視する管理者がいません。
管理しているのは取引に参加しているユーザー全員なのです。具体的には、複数のユーザー(システム)がそれぞれ情報を保有し、常に同期をとることで全体を維持する分散型台帳。と呼ばれる仕組みで管理されています。
仮想通貨に種類はあるの??
仮想通貨には大きく分けて下記の2種類が存在します。
- ビットコイン
- アルトコイン(オルトコイン)
簡単に説明すると、仮想通貨の元祖であるビットコインに対しそれ以外の全ての仮想通貨をアルトコインと呼びます。(アルトとは英語で言うところのAlternativeの略で「代替」の意味を持ちます。)
ビットコインはやっぱり特別なんですねぇ
アルトコインの代表例として「イーサリアム」や「リップル」「モナコイン」などがあり、それぞれ違った目的のために作られました。(例えばビットコインは送金のため。イーサリアムはアプリケーション開発のために作られました。)
また、ほとんどのアルトコインはビットコインを基に作られていて、根本的な仕組みはビットコインと変わらないと言われています。
仮想通貨の手に入れ方は??
仮想通貨を手に入れるには下記の3つの方法があります。
- 仮想通貨取引所(交換所)で”購入”する
- 自分のウォレットや取引所に”送金”してもらう
- 自分で”発行”する
①仮想通貨取引所(交換所)で”購入”する
仮想通貨はビットフライヤーのような「仮想通貨取引所(交換所)」と呼ばれる企業(暗号資産交換業者)のサービスを利用することで入金・換金を行うことが可能です。なお、暗号資産交換業者として仮想通貨を取り扱うためには金融庁から許可を得る必要があります。
逆に言えば、金融庁から許可を得ていない取引所は「違法」な取引所なので、利用する前にちゃんとチェックする癖をつけましょう。。。
②自分のウォレットや取引所口座に”送金”してもらう
仮想通貨はMetaMaskのような仮想通貨ウォレットや、取引所口座に紐づけられている公開鍵(ウォレットアドレス)を誰かに共有することで、自分宛に送金をしてもらうことができます。
③自分で”発行”する
あれ?仮想通貨って自分で発行することもできるの??もしかして大金持ちになれるチャンス。。?
と言いたいところですが、今回紹介した3つの方法のうち、仮想通貨を手に入れるのが最も難しい方法が自分で発行することです。
仮想通貨を発行することを専門用語で「マイニング」と呼び、マイニングを行う人のことを「マイナー」と呼びます。
マイニングを行うこと自体は手持ちのPCでも可能ですが、マイニングで実際に仮想通貨を手に入れるためには高度な専門知識と非常にハイスペックなPCが必要になる為、一般人が簡単に手を出せる方法ではないと言えるでしょう。
(厳密に言えば、低スペックなPCでもマイニングは可能です。ただ、それだと発行できる仮想通貨の額がとても少ないため、PCを動かす電気代の方が高くついてしまうことが多々あります。)
最近では、ハイスペックなPCを自分で用意せずにマイニングを行なっている企業に出資することで配当を得る「クラウドマイニング」と呼ばれる方法も登場しています。
仮想通貨ってどこに保管しているの??
仮想通貨は大きく分けて下記の二つの場所に保管することができます。
- 仮想通貨取引所(交換所)
- ウォレット
「仮想通貨取引所」と「ウォレット」。この二つの保管場所の大きな違いは「秘密鍵を自分で管理するか取引所の運営会社に任せるかどうか」です。
ん?秘密鍵?また新しい単語が出てきた。。。
いきなり秘密鍵と言われても訳がわからないと思うので、まずはそこから説明していきます。
仮想通貨には秘密鍵と公開鍵がある
仮想通貨には秘密鍵と公開鍵という二つの鍵が紐づけられています。
秘密鍵とは別名プライベートキーとも呼ばれ、仮想通貨の所有者であることを証明する物です。
銀行で言う暗証番号のような役割を持っていて、仮想通貨を送金する際に必須となります。
また、紛失した際には再発行ができないため、注意が必要です。
公開鍵とは、銀行で言う口座番号のような物で、仮想通貨を受け取る際に相手に教えるものになります。(厳密には公開鍵から生成された公開鍵のウォレットアドレスを相手に教えて仮想通貨を受け取ります。)
以上を踏まえた上で、仮想通貨取引所とウォレット。両者で仮想通貨を保管する違いを詳しく説明していきます。
仮想通貨取引所(交換所)で保管をする
仮想通貨取引所(交換所)では入金・出金・購入で得た仮想通貨を保管しておくことが可能です。
その際、仮想通貨に紐づいた秘密鍵は仮想通貨取引所を運営している管理会社が管理することになります。その為、運営会社がハッキング被害に遭った場合、秘密鍵が外部に漏洩し最悪の場合ご自身の仮想通貨が誰かに勝手に送金されてしまう恐れもあります。
逆に言えば、漏洩が起きない限りは運営会社が秘密鍵をしっかり管理してくれるので紛失したり忘れてしまう恐れは少ないと言えるでしょう。
ウォレットで保管をする
仮想通貨の保管にはウォレットとよばれるツールを使用することも可能です。
ウォレットで保管した場合、秘密鍵をご自身で管理することになります。その為、仮想通貨取引所がハッキングされて勝手に秘密鍵が漏洩する恐れはありません。ただ、ご自身で管理する以上紛失や漏洩に関しては全て自己責任になる為、そのあたりも考慮する必要が出てきます。
「仮想通貨取引所」と「ウォレット」両者で保管する違い
仮想通貨取引所とウォレット。両者で保管する違いを大まかにまとめると下記の通り。
- 「仮想通貨取引所」で保管をする場合は、秘密鍵を運営会社が管理することになる
- 「ウォレット」で保管をする場合は、秘密鍵をご自身で管理することになる
- 少額の仮想通貨を手軽に管理したい人は仮想通貨取引所で十分(筆者も仮想通貨取引所で管理しています)
- 高額の仮想通貨をまとめて安全な場所で自己管理したい人はウォレットの導入も考える
まとめ
以上。仮想通貨とは一体なんなのか、簡単に説明してみました。
仮想通貨はこれから先の社会において大きく発展していくことが予想されます。今のうちに正しい知識を身につけて将来に備えていきましょう。。!